欧州首脳会合で合意された包括的戦略によって全ての問題が解決するわけではないが、それでも債務問題解決に向けての道筋がついた。これでユーロ安の流れが止まる可能性が高いと考える。
市場の注目は、来週のFOMCや雇用統計など、米国の問題に移ると思われる。
月末まではポジション整理の動きもあり不安定な上下が続くかもしれないが、FOMCの内容次第では一気に74円台前半まで値を下げる展開になるかもしれません。
■南アフリカランドの為替市場を振返る
ユーロ圏・欧州連合(EU)の首脳会議が夜を徹して行われ、金融機関の自発的な債務削減という合意に至ったことで最悪シナリオは回避され、
南アフリカランドだけでなく、クロス円は上昇しておりますが、米ドル円のみ下落しています。
この背景には、下記のストーリー考えられます。
1.EU首脳 包括的対策で合意
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2.欧州債務問題のリスクが緩和し、投資家の心理改善
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3.各国の株上昇
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4.米ドルから他の通貨へ移行
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5.資源通貨上昇
※ドル円は、FRB=連邦準備制度理事会が追加的な緩和策に踏み切るのではないかという観測や為替介入に対する警戒感から下ささえされていましたが、その介入がなかったことに失望した個人投資家が円買いを強めています。
■南アフリカランドのテクニカル分析
・移動平均線の日足:
もうそろそろ5日移動平均線と21日移動平均線がゴールドクロスを形成しそうです。
・スローストキャスティクスの日足:
チャートは上向きとなっており、まだ「買われすぎ」水準に達していません。
■為替総論
南アフリカランドは、ファンダメンタルズ、テクニカル的にも上昇トレンドを示しています。
■南アフリカランドの買越額
2011年9月末以降、個人投資家も欧州債務問題を懸念し、資源国への資産を圧縮するために新興国通貨を売った。
その流れは南アフリカランドも例外ではなかったが、10月21日時点で南アフリカランドの買越額の減少が一服している。
(外国為替証拠金(FX)取引)
円に対する南アランドの下落が止まっており、持ち高調整も落ち着いてきたことで、個人投資家の買いが再び集まったようだ。
しかし欧州債務問題には、注視しなければならないでしょう。